ディープ・インサイト

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円安とインフレの悪循環

日本の低金利に起因する円安が続いている。為替介が実施されたとしても、効果は短期に止まるだろう。一方、円安は輸入物価の上昇を通じてインフレ圧力となる可能性が強い。政府が実施してきた『電力・ガス価格激変緩和事業』が5月で打ち切られることもあり、物価上昇率は高止まりが想定される。日銀が出口戦略を加速させない限り、円安とインフレの悪循環を断ち切るのは難しい。